21世紀COEプログラムに採択されたのを機に3月上旬、神戸大経営学部と北京大とのコラボレーションセンターが北京に設けられた。大阪中之島の経営教育センターや、今後学内に設置される経営資料センターなど、経営学部の意欲的な姿勢が目立つ。 【5月18日 神戸大NEWS NET=UNN】?
2003年度の21世紀COEプログラム(注1)の一つとして、神戸大学大学院経営学研究科 の「先端ビジネスシステムの研究開発教育拠点(=CIBER)」が採択されたことに伴い、今年3月上旬、北京に「CIBER Beijing Center(北京センター)」が設立された。 CIBERの狙いは、神戸大と産業界や海外の主要ビジネススクールとの強固な連携を活かし、「新規事業システムの創造・企業間関係の新戦略・企業統治モデルの開発」を行いながら、先端ビジネスシステムの研究・開発・教育を推進することだ。
そこで、企業経営研究と管理人材教育に優れた管理学院が多いことで有名な北京が、最初の海外センター設立地として選ばれた。
競争市場が激変しつつある中国で、このセンターは日本経済のダイナミズムの建て直しに役立つ研究を行い、ビジネスシステム研究における世界の先駆者的地位を目指す。
近年、中国に進出する日本企業が増える一方、日本のビジネスシステムを現地に応用できる人材は不足している。今後、神戸大が掲げる「研究と教育の相乗効果を目指す神戸方式」をセンターに持ち込み、企業の管理人材教育に力を入れていく。?
北京センターのディレクターを務める経営学部・黄教授は、「中国では年々日中企業が増加しているが、企業管理に長けたスタッフが不足している。各企業の仕組み、日本のビジネスの仕組みを理解した人材を開発するために、神戸大が長年培ってきたノウハウを中国で広めたい」と意気込みを語る。?
3月30日に開所した、社会人MBAプログラムを備える大阪中之島の経営教育センターや、近日中に神戸大に新設される経営資料センターなど、CIBERの展開は著しい。ビジネス経験が豊富な社会人専任講師の増員、医療経営に特化した講座の開設も含め、経営学部の意欲的な姿勢が目立つ。
(注1)21世紀COEプログラム:文部科学省が、優秀な研究を行っている国公私立大学を学問別に選抜し、予算を提供するプログラム。(COE=Center of Excellence)?
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