神戸大は、東日本大震災の復興に向けた8項目の提言をまとめ、6月10に東日本大震災復興構想会議の五百旗頭真(いおきべまこと)議長に渡したことを発表した。全学を挙げて取り組んでおり、内容は国のあり方や農林水産業の復興、文化と歴史の継承など8項目にわたる。8月3日には提言を基に、五百旗頭議長らを招き、神戸国際会議場で公開シンポジウムを開く。【7月21日 神戸大NEWS NET=UNN】?
現在、福島県の和牛は出荷停止など問題となっているが、提言では福島第一原発周辺の和牛について、殺処分を懸念して各大学へ避難させる可能性を示唆しており、神戸大では20頭を受け入れ可能としていた。そのほか、被災地復興を通しての防災・復興に資する人材育成、震災資料の保存などを提言した。?
阪神・淡路大震災の経験を支援につなげようと企画。「都市安全研究センター」を設置し防災について研究してきたことや、「震災文庫」として資料を保存してきたこと、ボランティア支援など神戸大の取り組みを紹介した。?
その上で、東日本大震災は巨大津波の襲来や福島第一原発の崩壊など多くの点で阪神・淡路大震災と異なるとし、提言。また神戸大が協力可能なことを整理した。?
神戸大はさらに第2次提言の作成を予定している。?
8月3日のシンポでは、五百旗頭議長が「東日本大震災と復興構想」をテーマに講演。福田学長や東北大の井上明久総長らを交えパネルディスカッションを行う。五百旗頭議長と井上総長が、公に大震災をめぐって論議するのは初めて。?
広報室は学生の参加を広く呼び掛けている。事前申し込みが必要で、問い合わせはシンポ事務局(078-803-5414)まで。
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