六甲台学生評議会(ベルカン)主催の、第10回神戸大学七夕祭が5日に神戸大学六甲台第1キャンパスにて開催され、工夫を凝らしたイベントの数々が来場者を楽しませた。
屋外では模擬店が出店され、各ステージではさまざまなサークルのパフォーマンスが行われた。約2000人が来場した今回の七夕祭は2006年の第1回から数えて10回目となる。企画総責任者の豊田恭平さん(経営・4年)は祭りを振り返り、「伝統ある七夕祭を無事にやり遂げ、準備を共にしたベルカンメンバー172人全員の努力と成果に感動しました。神戸大学の魅力を発信する七夕祭を更に磨いていきたい」とコメントする。
毎年恒例となっている浴衣美人コンテストには7人が出場し、メインステージを盛り上げた。多くの観客が見守る中、見事優勝を飾ったのは村脇舞さん(経営・1年)だ。「まさか自分が優勝するとは思っていなかった」と語る村脇さん。キャンパス内の廊下を歩いていたところをスカウトされ、一度は断るもサークルの先輩を通して再び勧誘され、出場を決めたという。ステージ上で行われた尻相撲では見た目とは裏腹の強さで会場を沸かせた。「顔というよりノリを見て選んでくれたと思っているので、ありがたいですね」と投票してくれた観客への感謝の気持ちを笑顔で語った。
◇毎年恒例 美術部による似顔絵サービス
神戸大学美術部「凌美会」は模擬店で今年も似顔絵サービスを実施し、人気を博した。
七夕祭への参加が今年で3回目となる家族は、毎回似顔絵を描いてもらっているという。「今年は子どもが産まれた記念に3人の似顔絵を描いてもらった」とうれしそうに話した。
部長の寺田雅俊さんは「七夕祭で新入部員に凌美会の活動に馴染んでほしい」と言う。一方で新入部員の中辻さんと阿波さんは「今はまだ練習中だが来年の七夕祭では自分たちも似顔絵を描きたい」と抱負を述べた。
◇織姫を魔王から救い出せ! 子ども向け脱出ゲームも
七夕祭はカップルのためのイベントとも言われるが、地元の子どもたちが楽しめるイベントや出し物もある。中でも、脱出ゲームが子どもたちを夢中にさせていた。
脱出ゲームは夜の部と昼の部の2つに分かれている。夜の部は学生向け、昼の部は地域の子ども向けの内容だ。昼の部は、魔王にさらわれた織姫を彦星の代わりに救い出すというストーリー。子どもたちはクイズに答えて武器や扉を開ける合言葉を手に入れ、魔王の居場所へ向かう。無事に織姫を救い出した小学生は満足げに言った。「長かったけど、最後に魔王を倒せてよかった」
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