◎恒例の灘チャレンジ 多彩な企画・催し開かれる

 神戸大生と地域住民が灘区の都賀川公園で毎年開く祭り「灘チャレンジ」が2日あった。阪神・淡路大震災の復興祭として1995年に始まり、今年で23回目。最高気温が30度を超える暑さの中、多彩なステージ企画や模擬店が祭りを盛り上げた。

〈関連記事=◎2年ぶり寸劇復活 灘チャで震災継承訴え(2017年7月7日)〉

フェアトレード商品を販売するPEPUPの高松秀徒さん(左)ら(撮影=瀧本善斗)

フェアトレード商品を販売するPEPUPの高松秀徒さん(左)ら(撮影=瀧本善斗)

 27の模擬店ブースでは主に神戸大や灘区内の社会貢献団体が、焼きそばやかき氷などを提供。他にも地域住民などがリサイクルマーケットを出店した。発展途上国の産品を公正な価格で取引するフェアトレードの普及に取り組む学内団体「PEPUP(ペパップ)」は、メキシコ産のコーヒーやネパール産のTシャツを販売した。今春入部したという高松秀徒さん(国人・1年)は「実際に自分で世界を変えていけるという意識を実感できてやりがいがある」という。

 公園に隣接する灘区民ホールの1階は休憩所として開放。阪神・淡路大震災の被災者に当時の体験を聞いた内容をまとめた展示も行われた。同ホールは兵庫県知事選の投票所としても使われ、同祭実行委員は「今年は多くの人に見てもらえてありがたい」と手応えを感じたようだった。

 ステージでも神戸大落語研究会など学内外の団体が登場。手話サークルぺんぺん草の部員らが手話通訳をし、耳の不自由な人でも楽しめるようにした。イベントの締めくくりには恒例のビンゴゲーム大会。「灘チャdeビンゴ!」の掛け声とともに当せん番号が発表されると、場内にはどよめきが広がった。1等の「オテル・ド・摩耶」ペア宿泊券は灘区在住の女性に贈呈された。1歳の双子の子どもを連れ、「出産してから運が向いてきたのかも」と当せんに驚いていた。

 同祭実行委員長の筒井佑気さん(発達・2年)は「障害のある人でも来場したり、ステージに出たりするし、子どもたちもはしゃいで楽しんでくれている。こんな祭りはなかなかないのでは。灘チャレンジを一つのきっかけに、(社会の問題にも)自分たちで考えつながりを持っていってくれたら」と話した。

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