【7月号掲載】「生きてこそ」 震災遺族語る

 阪神・淡路大震災で神戸大生の上野志乃さん=当時(発達・2年)=を亡くした父、政志さんが6月20日、総合教養科目「阪神・淡路大震災B」で講演し、命の大切さを訴えた。

 震災当時灘区琵琶町で一人暮らしをしていた志乃さんは、倒壊した自宅アパートの下敷きになり死亡した。

 講演で政志さんは、娘を探そうと地震当夜、南光町(現佐用町)の自宅から車で神戸に駆け付け、避難所を訪ね回ったことや、灘区の王子スポーツセンターで受けた検視を「まるで物を扱うよう」と感じたことを振り返った。

 さらに「22年たっても、子に先立たれた悲しみは消えない」と胸の内を明かし、「慰霊碑に志乃の名は刻まれているが、やはり生きていてほしかった。『生きてこそ』だ」と話した。

 同科目は研究者やボランティア団体のスタッフらが、リレー形式で講師を務め、政志さんもこの4、5年は毎年担当している。20日の講義には100人以上の学生が出席した。

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