【震災特集2019】災害研究進める  成果発表の場も

 震災復興支援・災害科学研究推進室は阪神・淡路大震災の被災経験を生かし、災害の復興支援や災害科学分野の研究を進める。

 災害からの復興活動、災害科学の研究支援のため、2012年度から2018年度までに延べ117事業に対し8350万円の予算を配分している。2018年度現在、所属する復興や災害科学分野の研究者は14人。「災害資料の保存」「伝統野菜の仙台白菜の復興」など、さまざまな角度から災害を研究する。

 一般市民に減災や復興支援を伝えるため、年1回学内でシンポジウムを開き研究成果を発表する。時期によって災害に対する課題が変わるため、毎年テーマを変更。東北大や岩手大と連携したシンポジウムを東北で開くことも。

 東日本大震災時、神戸大は東北へ数千人に上る学生ボランティアを派遣した。また、被災経験を生かした提言をまとめるなどの取り組みを契機に、11年10月に東北大と災害科学分野の包括協定を締結。協定を受け、翌年1月に室を設置した。

 室に所属する奥村弘教授は「若い人に震災の記憶を伝えるのが課題」と指摘する。「一生に1度は大災害に遭うので、シンポジウムなどで学生のうちに(災害について)考えてほしい」と話した。

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