１１月４日、神戸大男子ラクロス部は関西学生ラクロスリーグ男子１部決勝戦（ＦＩＮＡＬ３）に挑み、同志社大と対戦。７－２で相手を下し、関西制覇を達成した。神戸大は６大会ぶりに全日本大学選手権大会への出場を決め、１１月１１日（土）に広島広域公園第二球技場（広島市安佐南区）で行われる初戦で、広島大と対戦する予定だ。＜蔦旺太朗＞

（試合後の集合写真。男子ラクロス部提供）

　神戸大は今季のリーグ予選を１位で通過し、ＦＩＮＡＬ３決勝戦に臨んだ。この試合は、チーム目標である「関西制覇」を決める大事な一戦であった。

　先制点を得たのは神戸大。１Qに２１番宮本が勢いのあるジャンピングシュートを決める（１－０）。２Q開始２分、１４番木邨がシュートを決める。８分にDFの隙をつかれて失点するも、２１番宮本が得点し相手を突き放す。２Q終了残り４分、相手にパスをつながれて失点、しかし１０番中村のシュートが決まり、リードを保つ（４－２）。

　ここから神戸大は、４３番吉澤を中心にDF陣がゴールを守り切り、４Qに２２番高橋、１番藤井が連続で得点を挙げて試合終了。神戸大は圧倒的な強さで同志社大に７－２で勝利した。

（写真：関西制覇を達成し、喜び合うメンバー達。男子ラクロス部提供）

　神戸大はこの勝利で今年度の目標であった「関西制覇」を達成し、６大会ぶり３回目の全日本大学選手権大会への出場を決めた。次の試合は、１１月１１日（土）に広島広域公園第二球技場（広島市安佐南区）で行われる広島大戦で１４：００からフェイスオフ。広島大は全日本大学選手権大会に２大会連続で出場している強豪だ。

以下は主将とコーチのコメント。

中村主将

・試合後の感想
「関西制覇」することだけを考えて部活動に取り組んできたので、凄まじい達成感がある。そして普段「ありがとう」としか言えなかった人たちに、結果で恩返しできたことを嬉しく思う。シーズン、リーグ戦を通して選手やスタッフ、コーチ、そしてチームが大幅に成長した。その成長ぶりがこの試合では発揮され、「一燈照隅」で勝利を掴み取ることができた。強いチームになったなと感じる。

・これからの目標
このチームは「関西制覇」が目標であり、それは達成することができた。次は「学生日本一」に目標が切り替わる。今まで自分たちのために頑張ってきたが、今度は応援してくださる方のため、目標が叶わなかった他のチームのため、そして神戸大学の未来のために戦おうとチームで話し合った。史上初の関西から「学生日本一」に向け、関西の代表として全国に「ｓｕｒｐｒｉｓｅ」を起こしていく。未来のラクロス価値向上に貢献していきたい。

谷口ヘッドコーチ

・今試合の振り返り（良かった点、課題点、活躍した選手など）
立ち上がり、全員初めてのファイナルの舞台ということもあり、なかなかボールが落ち着かず、我慢の時間帯が続いたが、先制点を取れたこと、しかも２回生が決めたことでムード・流れが大きく変わった。スカウティング通りの相手の弱点を突いたシュートを積極的に打つことで、一度も追いつかれることなく試合を優位に運ぶことができたと思う。オフェンスの出来は今シーズン１番だったと思う。ディフェンスはリーグ最少失点の実力通り、この試合も安定しており、苦しい時間帯もあったが、最終的には2失点という素晴らしい結果を残してくれた。この試合、この選手がＭＶＰ！という選手がいなかったことが神戸の良い部分だったように思う。スローガンの「一燈照隅」を体現したような試合だった。全国大会では少しのミスで大きく流れを失う。少ないチャンスをものにしなくてはならない。初めての全国という舞台で、しっかりボールを落ち着かせて、相手にひるむことなく積極的に戦えるかが課題となる。

・関西制覇をうけて
２０１６年以来、そして記念すべき１０度目の関西制覇は感無量です。選手はもちろん、スタンドで、オンラインで、多くのＯＢが歓喜に湧いていました。それくらい大きなことを成し遂げたのだなと思います。個人的にはヘッドコーチ就任４年目、１回生の頃から一緒に過ごした選手に胴上げしてもらい、多くの歓声と共に宙に舞ったあの時間、あの気持ちは一生忘れません。

・今後の目標について
関西勢初、そして当然神戸大学初となる、全国学生選手権優勝を成し遂げることです。残り３試合、必ず勝利して、またあの瞬間を超える胴上げをしてもらいたいと思います。

《第３３回関西学生ラクロスリーグ決勝トーナメント（ファイナル３）男子１部決勝@鶴見緑地スタジアム》

神戸大　１３０３｜７

同志社大０２００｜２

了