12月19日、レイバンズチア5期生の引退公演となるレイバンズチアフェスティバルが開催された。3部構成のステージでは、アメフトの応援を再現したパフォーマンスや映画をイメージしたダンスなど多彩な演目が用意されており、力強い演技が観客を魅了した。5期生のキャプテン・藤中は、コロナ渦を乗り越えて大勢の観客と一緒に応援できた楽しさを語った。<尾畑陽貴、蔦旺太朗>
12月19日、神戸市中央区の神戸文化ホールで神戸大学アメフト部RAVENSのチアによる単独公演、レイバンズチアフェスティバルが開催された。毎年12月の恒例イベントであるこのチアフェスティバルは、4年生メンバーにとって最後の公演となる。
舞台は3部構成で、第1部からアメフトの応援を再現したステージや1年生だけのステージ、選手や応援団も混じってパフォーマンスをするステージなど多彩な演目が用意されていた。合間に流れる紹介ムービーからは、練習風景が映し出された。
第2部ではレイバンズシアターと題し、映画をモチーフにしたダンスが披露された。チアメンバーが独自に制作したMVと、世界観を意識した衣装、次々移り変わるBGMで、ファンタジー、アクション、ラブストーリー、ホラー、ミュージカル、アドベンチャーという6つのテーマを表現した。第2部最後のハイライトステージでは、6つのステージで踊ったメンバー全員が入り混じって、華やかな1つのダンスを演じあげた。
(写真:ハイライトステージ 2023年12月19日、20時ごろ 神戸文化ホールで)
第3部の冒頭では、引退を迎える5期生の4年間のチアリーダー生活を記録したスライドムービーが上映された。入部時期に新型コロナウイルスの流行が重なり、5期生の部活ライフは対面で練習することもままならない苦しい日々から始まった。感染症対策の厳しい制限下では、試合でパフォーマンスすることができず、先輩の涙を見てやるせない気持ちになったという。しかし、規制が緩和されていくにつれて観客の前で踊る楽しさに気付き、厳しい練習をみんなで乗り越えていった様子が動画で振り返られた。
(写真:スライドムービーの1枚)
5期生を代表して、キャプテンの藤中(経営・4)がステージで挨拶した。
「動画でも振り返った通り4年間本当にいろんなことがありました。しかし4年目は特に大変でした。たくさん話し合いを重ね、たくさん準備をしてきましたが、いざ新体制を迎えると思いがけない出来事の連続でした。新しいことにも挑戦しましたが、後輩たちがどう思っているのか、本当にうまくいっているのか、不安な日々が続きました。
そんな私たちに希望をくれたのが、今年の秋シーズンでした。コロナ渦の試合しか知らなかった私たちにとって、私たちの声に合わせて大勢のお客さんが一緒になって応援してくれたことが本当に嬉しかったです。その光景を見たときに、4年間頑張ってきて良かったと、今までの努力が少し報われたような気がしました。この気持ちは後輩たちも感じていると思うし、応援の声は選手たちにもきっと届いていると思います。」と藤中は述べ、支えてくれた人たちへの感謝の言葉で挨拶を締めくくった。
(写真:挨拶する藤中キャプテン)
いよいよ舞台も終盤、6名の5期生が力強いパフォーマンスを見せたあと、ステージに部員全員が集結。ハーフタイムショーの再現とフィナーレステージで、積み重ねた練習の集大成を見せつけた。
(写真:ハーフタイムショーを再現)
以下は藤中キャプテンのコメント
ききて)今回の公演に向けてどのような思いで練習してきましたか?
藤中キャプテン)私たちは、アメフト部専属のチアリーダーなので、普段はアメフトの試合が盛り上がり、勝利に貢献できるようにサポートしています。しかし、レーフェスは1年に1回、わたしたちが主役となり皆さんに見ていただける機会なので、アメフト専属の良さを活かしつつ、自分たちも見てもらえるようにたくさん練習してきました。その思いも込めて、今年のスローガンを”shine and be the power”(試合では選手のパワーとなり、レーフェスでは思いっきり輝く!)としました!また、私たち4回生にとっては引退公演でもあったので、悔いが残らない最高のパフォーマンスになるようにと最後まで練習に励みました。
ききて)大舞台を終えての率直な感想を教えてください。
藤中キャプテン)改めて、たくさんの人の協力の上で成り立っていたなと思います。部員は、演技だけでなく、照明案、内装、動画作成、広報活動など裏方の仕事を並行してこなしてくれました。神戸文化ホールの方々、カメラマンさん、金銭的に援助してくださった方々、遠方からお越しいただいた観客の皆様、素敵な照明で私たちを照らしてくださった方々、会場を盛り上げてくれた応援団の団員たち、観客誘導など手伝ってくれたレイバンズの選手スタッフたち…。挙げると本当にキリがないですが、これだけたくさんの人と協力し合って完成した舞台はとてもやりがいがあったし、楽しかったです。素敵な舞台で引退させていただいて幸せでした。
ききて)後輩に向けてメッセージをお願いします。
藤中キャプテン)まずは、今年1年、本当にありがとうございました。レーフェスでは新幹部が私たちにメッセージをくれて、会場の内装では私たち5期生の入部から現在までを振り返る素敵な写真を作ってくれて、プレゼントまでいただきました。5期の部活に対して様々な思いはあったかと思いますが、このような形で送り出してもらえたのが本当に嬉しかったです!
来年からも大変だと思いますが、みんなで協力し合って素敵なレーチアをつくっていってください!楽しみにしています!
了
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。