「アクティブエイジ」目指して 園芸教室に約20人集まる

 12月13日、鶴甲いきいきまちづくりプロジェクトによる園芸教室が開催された。当日は約20人のサード世代が鶴甲第二キャンパスの実習観察園に集まり、身体を動かしながら近隣住民らとの交流を楽しんだ。参加者からは「家にいるよりずっと健康的でいい」などの声が聞かれた。<加藤万由里>

(写真:園芸教室の活動に取り組む参加者ら。2025年12月13日9時57分、実習観察園で)

 この企画の最大の目的は、地域で増加しているサード世代(働き盛りを過ぎて現役を退いた世代)が体を動かし、近隣住民と交流することで、より健康で豊かな人生を歩み、地域のつながりを生むことだ。企画者である人間発達環境学研究科の近江戸伸子教授は、「サード世代の人々が残りの人生を健康に生きることはとても重大であり、アクティブエイジを目指すことが必要だ」と話す。

 当日は、参加者が互いに声を掛け合いながら、土を掘り、道具を運び、苗を植えるなど、生き生きとした様子で活動に取り組んでいた。

(写真:チューリップを植える参加者ら)

 参加者へのインタビューでは、「普段は家でテレビを見ているだけだが、このような企画のおかげで外に出て体を動かす機会ができた」「園芸をしたいと思っていたが家ではできないので、挑戦できる機会があってよかった」「普段会話しない人ともコミュニケーションが取れるのがいい」といった好意的な声が多く聞かれた。また、「普段はしたくてもできないことができる」「家にいるよりずっと健康的でいい」といった意見も多く、こうした機会がなければ家にこもりがちになり、身体や頭を動かす機会が減少し、人との交流もなくなってしまうと感じている参加者も少なくなかった。

 近江戸教授は、「社会の潮流やニーズに合わせてこのようなアウトリーチを行うことは、大学から地域社会へのプレゼンスとして重要なことだ」と話した。

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