総合学習『命の大切さ、考えよう』のとりくみ
地震防災をテーマにした神奈川県立西湘高校の《調べ学習》
6)
まとめ
9月の文化祭の日。小田原は晴れ渡って、まだキラキラと夏の日ざしが校舎に照りつけていました。窓からは、紫色の富士山が見えます。相模湾からは浜風が吹いてきます。
神奈川県西部は、70年ごとに直下型の大きな地震に見舞われています。もうそろそろ地震が起きるといわれて10年程がたちます。みんなが愛する、この穏やかな景色が、いつ牙をむいて襲いかかってくるのでしょうか。その日は、必ずやってくると地震の専門家はいいます。
高校生たちは、「防災の心構えが少しはできた」といいますが、「マニュアルがすべてじゃない。ケースバイケースということもわかった」とも。次の災害は、どんなパターンで襲いかかってくるのでしょうか。
その時、生徒たちはたくましい若者に育っているでしょう。社会の中堅として、バリバリ働いているかもしれません。
そして、もし、無事に生き延びた世代だったなら、子や孫たちに、「地震がおきたときにはなぁ、こう行動するんじゃ」と伝える人たちになっていることを祈りたいと思います。
【写真上】小田原市の海岸近くにある神奈川県立西湘高校の校舎。
【写真下】西湘高校の敷地内には建設省の地震観測ポイントがある。「必ず大規模地震がやってくる」と地震の専門家はいう。
《おわり》
総合学習『命の大切さ、考えよう』のステップ
0)
地域のテーマから〜最初のちょっとしたきっかけ
1)
簡単な資料を“読む”
2)
感想文を“書く”
3)
体験談を“聞く”
4)
関係者や現場を“調べる”
5)
文化祭、ホームページ、校内新聞で“発表する”
6)
まとめ
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●制作 2000年11月30日
神奈川県立西湘高等学校
小田原市 主婦サークル「グループ・スプラッシュ」
神戸大学ニュースネット委員会
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